良い事ずくめの圧力炊飯ですが、弊害もあります。炊飯中、高い圧力をかけることによりお米の表面にはストレスがかかります。ストレスがかかり、傷ついた表面からはが流れ出て若干ベタ付きがちになります(これを粘りといわれると困りますが・・・)。
それよりも深刻なのが、様々な品種がそれぞれ持つ『個性』が失われてしまうことです。品種・産地・生産方法、そして作り手の違いによって生まれる様々なお米の個性、それは風味や味、食感等で表現されるのですが、無理に加えた圧力により澱粉の持つ個性が均質化されてしまいます。
炊飯器メーカーとしてはユーザーさんに受け入れられるよう(買ってもらえるよう)様々な工夫を凝らします。甘みを引き出し、柔らかく舌触りの滑らかなご飯になるよう作り出された圧力炊飯器。それはそれで良い事なのかもしれませんが、何を食べても変わらず美味しいというのも少し寂しい気がします。
次回は『止まらない進化』についてお話します。
|